富士フイルム、インスタントフィルム「FP-100C」を生産終了
先日、とある中判カメラを買取りいたしました。
中判カメラと言うのはアナログのフィルムを使うカメラで、通常の一眼レフで使う
35mmフィルムではなく、ブローニーという120㎜のフィルムを使うカメラです。
で、その辺のカメラで使えるインスタントフィルムが今回生産中止になるFP-100Cです。
ブローニーは35㎜フィルムより物理的に大きい為、印刷時の引き伸ばしに耐えられポスターや雑誌なんかの
表紙用写真に使われた、いわゆるプロユース用のフィルムです。(間違ってたらごめんなさい)
で、昔はいまのようにカメラに画面なんかついてなくて、現像してみなきゃどんな写真が
上がってくるのか判らなかったわけです。
でも、カメラマンの近くにはスタッフさん、クライアントさんやスポンサーさん、
また人物撮りなら被写体の方だったりもいるわけで、判りません!じゃ済まないわけですね。
そこでポラロイドというかインスタントフィルムが必要になってくるわけですが、
厳密にはポラロイドというとポラロイド社製のフィルムを指しますが、みんな「ポラ撮るよ!」って言ってましたね。
厳密にあがりと同じ色味かどうかは別にして、概ねどういう風に撮れるのか判断してたわけですね。
デジタル全盛のこの時代にわざわざポラロイド(インスタント)フィルムを使う意義はもうなくなっていますので、
生産中止も止む無し、といったところでしょうか、クリアな画質と素直な発色が好きだったのですが…。
(とか語れるほど自分で撮ってるわけでもないですけど、昔はお仕事でお世話になったんです)
といっても今回、動作確認の為にフィルムを購入して中に入っていた案内をみて気づいたわけですが。
しかし、中古市場では人気のポラロイドカメラSX-70なんかで使われるフィルムに関しては、
2008年に一度生産が終了しましたが、インポッシブル・プロジェクトによって再生産されました。
こっちのフィルムはインスタグラムみたいな(というか元はポラロイドなんかを参考にしていると思われる)
味のある写真が特徴的ですね。こちらは根強いファンが多いですが、いまフィルムは8枚撮りで2700円くらいですか…、
一枚撮るのに300円ちょっとかかるという趣味の世界です。(コスパわるっ!)
でも、デジタルデータが身近になって、表現に関してもアナログをデジタルが追い抜いたとしても、
デジタルに比べてコントロールしきれず、思いがけない写真になったり、
性能的にアナログだからこそ細部まで映りきらない部分が面白い表現になったり、
そういう意味じゃトイカメラ風のデジタルフィルタなんてのも、画質をわざと落としてるわけですけど、
やり直しがきかない一発勝負で出来上がってきた写真なんてのも良いじゃないですか。
そして手元に残る「モノとしての質感」には、やはり「価値がある」と個人的には思います。
今回は、ポラロイド(インスタント)フィルムに関して無駄話を書いてみました。
あんまり詳しくないので、なにかしら間違っている所もあるかもしれませんが、
そこは暖かい目でスルーして頂ければ幸いです。
最後まで読んで下さったがいらっしゃいましたら、ありがとうございます。
リサイクル&リユース ステイゴールド